ブックタイトル新潟高周波工業株式会社50年の歩み~熱処理と共に・百年企業を目指して~

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概要

新潟高周波工業株式会社50年の歩み~熱処理と共に・百年企業を目指して~

- 18 -【昭和48 年】(1973 年)10 月10 日 十二潟町の新工場用地に工場建設着工(小杉組施工)、地鎮祭を行う12 月24 日 従業員労働組合結成「全国一般労働組合長岡支部 新潟高周波分会」発足この年は景気が急拡大するなか、売上高は過去最高額を記録したが、大幅減益となっている。当時の決算書をみると労務費が前期比16 百万円増、減価償却費が同10 百万円増等製造費用合計で前期比41 百万円増加している。折からのインフレや好調な当社業績を受けての賃金の上昇等が大幅減益の原因となった。そして新工場用地の取得により借入も増加し固定負債額は売上高の124.9%に上り、健全性を表す指標で通常では100%以下を理想とする固定比率や負債比率が800~900%という数値となった。この年の従業員数を関係資料から拾ってみると12 月時点では常勤役員を含めて40 名に上っている。人員はこの頃が最盛期だったのではないか。また年末の労働組合結成は翌年の労働争議の原因となり、第一次オイルショックとともに経営に大きな混迷を引き起こす火種となった。≪昭和48 年とは≫この年長岡市は人口164,495 人、市の当初予算は前年比24.9%増加し、86 億80 百万円となった。鉄鋼・金属・機械出荷額は3 年ぶりに増加に転じ前年比プラス26.4%で470 億円となった。市内の最深積雪量は70cmで前年に続き1mを下回っている。またこの年10 月に長岡市立劇場、12 月には長岡市営スキー場が開場した。この年の様子を「経済白書」は「昭和48 年度は、激しい物価騰貴との闘いの1 年であった。」と総括している。10 月の第四次中東戦争に端を発した第一次オイルショックは、ドルショックから立ち直りかけていた日本経済を直撃し、便乗値上げが相次ぎ、急速にインフレーションが加速。そしてインフレ抑止策として公定歩合が4 月から年末にかけて5 回に亘って最終的に9%まで引上げられ、政府による財政執行の抑制等強力な総需要抑制策が打出された。大阪から始まったトイレットペーパー買いだめ騒動が全国を駆け巡ったのもこの年のこと。・日経平均株価4306.80 円、消費者物価11.7%、経済成長率5.1%、郵貯通常金利3.840%、灯油18?445 円[トピックス] 70 歳以上の老人医療無料化1/1 為替の変動相場制移行308 円→277 円でスタート2/14振替休日制導入4/12 金大中事件8/8 第四次中東戦争10/17全国各地でコインロッカーに乳幼児を遺棄する捨て子事件が発生し、社会問題となった。◎金利の話≪72 の法則≫◎金利の世界に「72 の法則」というものがある。72÷年利(複利)%=元金が2倍になるまでに必要な年数つまり、「72を金利(複利)で割ると、元金が2倍になるまでの年数がわかる」ということ。そして金利が7.2%の場合10年で元金が倍になるということ。(72÷7.2=10)郵貯定額貯金金利(これは半年複利だが)でさえ7.2%を上回ったのは昭和49 年、55 年の2 年だけ。(この時はいずれも最高8.0%まで上がった。)仮に現行金利を0.04%とし一年複利で運用すると、72÷0.04=1800つまりあと18世紀後にやっと元金が倍になる。(・・・・・虚しい!) N.N~ 余 録 ~