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概要

t100

"プレイバック‘は近代史の宝庫6貴社が昭和六十一年に刊行された『十日町新聞復刻縮刷版」は、明治四十一年九月の創刊号から昭和十三年十二月三十日号までの三十年間の全紙面を六分冊にまとめて出版された。この『縮刷版」を底本にした,プレイバック十日町新聞“の連載企画は、瀧津政治(兎庵)よしかず氏の発案で、田村喜一氏と筆者に声がかかり、昭和十年四月から始まった。筆者は(笠間俊)の筆名で百三十回ほど掲載させて頂いたので『縮刷版」はよ早編三絶“ほどではないが、目次などはバラバラになるほど繰り返し読む機会を与えられたことを感謝している。たまたま、筆者は十日町市博物館友の会が主催している毎月一回の勉強会の中の「近代史」を担当させられてきた。最初に使ったテキストは、政治評論家の戸川猪佐武氏著の「素顔の昭和」(戦前編・戦後編)二冊によって日本の近代史を勉強してきたが、これが終わったとき受講者から次はこの地域の近代史を学びたいという要望がでたので、三年ほど前から"プレイバック十日町新聞“から話題を選んで教材に使っている。教材は百項目を超えているが、印象の深い話題を二、三紹介してみたい。まず、明治四十一年九月二十一日の創刊号の巻頭言である。